平成19年1月29日


特集 洗車場経営の徹底研究     過去の復刻シリーズ

インタビュー 海籐社長に聞く
土・日の天気がポイント

----昨年を振り返って、当初の目標は達成できたか。

 海籐 考えていたより実際にやってみて、かなりのお客がきた。最初はこんなに来るとは思っていなかった。 それで目標以上の成果があったといってよいと思う。ただ一台当りの単価が東京近郊と比べて安い。門型で百円〜二百円、スプレーで百円ほど安い。百円違うと、3000台で30万円違うことになり、これは大きい。せれで今年4月から消費税が5%アップされるのを機会に、百円の値上げを考えている。私の見るところでは、仮に百円上げても客数は変わらないと思う。


----貴店ではカード方式を取り入れているが、カードのメリットはどんなところにあるか。

 海籐 お客がお金を持ってこなくてもいいところだろう。こちらからいうと、カードにより売り上げが先行するし、カードでは一回買うと最低2回は来ることになる。ユーザー側では、うちは1000円で1200円分、2000円で2500円分できるから、割引のメリットがある。しかし反面カード一枚につき150円のコストがかかり、営業的にはいちがいにカードがいいと言う訳でもない。


----カード客と現金客の比率はどうなっているか。

 海籐 カードが3割、現金が7割くらいの比率だ。


----貴店では門型機が入っているが、コイン洗車場では門型が一つの集客の核となるか。

 海籐 そうだと思う。うちでは売り上げの三割程度が門型だ。それとお客のニーズとして、門型で早くやりたいという要望がある。こちらにとっても、門型の方が回転率がよい。お客の中には門型では車の足廻りが出来ないので、スプレーと門型の両方を使用するものも多い。


----門型の客層は。

 海籐 最近では若い人でも結構門型を利用するものが多くなってきた。だが、どちらかというと年配者の方が門型を利用している。門型は回転率がいいが、スプレー機では四時間位ねばる人も多い。しかし早く帰ってくれという訳にもいかない。


----洗車場の管理はどうか。

 海籐 管理は問題ない。これまでも、トラブルは全然ない。清掃は一日朝夕にそれぞれ2時間位やっている。雨降り以外は毎日やっている。それとドリンクのつり銭取替えも大変だ。大抵1000円入れるので百円硬貨を沢山用意しないといけない。ゴミ処理はここでは市が毎日回収にやってくるので、毎日出せる。しかしこれから有料化されるかもしれず、そうなると費用がかかるようになる。缶ゴミについては、トラックでうちまで持って帰り子ども会の廃品回収に出している。


----洗車場のPRについてはどうか、

 海籐 最近はやらなくなったが、駐車場の車のフロントガラスに案内をばらまいた。現在ではよくお客も来るようになったが、やはいお客の口コミが一番大きいといえよう。青梅市では人口15万人で、そのうち7割は車をもっており、潜在需要のお客はまだまだいっぱいいる。しないでは四軒のコイン洗車場があるが、どこも繁盛しているようだ。洗車場の社会的使命というと少しおおげさだが、日本の住宅事情から路上で洗車はできないので、洗う場所を提供しているところに意義があると思う。


----季節的にコイン洗車場は客数に変動はあるか。

 海籐 私はそれほどの変動はないと思う。ただ冬期は寒いのでこれまで2回やっていた人が1回にしようということはあるだろう。それと冬期はうちでは温水を使うし、水も大量に使い、その分費用も多く掛かることになる。まあ総じでコイン洗車場は土・日商売なので、土・日に雨降りが続くと大変だ。


----SS洗車とコイン洗車では客層が違うと考えるか。

 海籐 その通りだ。SSでは給油しないといい顔をしないし、SSで洗車する人は自分でやるのが面倒なので頼んでいるのだろう。一方コイン洗車場を利用する人は、若い人が中心だが、自分の車をとことん自分で磨き上げたいというのが多いだろう。若いひとにとっては車は財産であり、自分で買った車を磨くことは当然といえる。


----今後の抱負は。

 海籐 「きれいがモットー」だ。車をきれいにする場所が洗車場であり、そこがいつもきれいであることが大切と心がけている。


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