コインランドリー併設で相乗効果を期待
”雨の日も来店”目指す ウォッシュランド足立一ツ家店
ウォッシュランド足立一ツ家が三月十五日にオープンした。同店は洗車場内にコインランドリーを併設したきわめて珍しい例だ。経営者の桜井社長は「車にせよ衣類にせよ洗うという共通事項があり、相乗効果も満点」と語るが、洗車場は雨降りの時は集客は望めないが、ランドリーの方は天候に関係ないので、その店でも理想的だといえよう。またすぐ近辺に団地があるというのも好立地条件にあるといえる。
洗車場売り上げ目標は200万円
有人化で管理体制も万全
ウォッシュランド足立一ツ家店(東京都足立区一ツ家2-14-18、桜井ミネ社長)は、東武伊勢崎線、西新井駅から車で約20分のところにある。日光街道と環七通りにはさまれて立地条件もきわめて良い。加えるにすぐ近くに団地や高層マンションもあって、コイン洗車場としてはまさに恵まれた環境にあるといえる。
同店がオープンしたのは3月15日。当日はあいにくの雨降りで客足はいま一歩だったが、洗車場の一角にコインランドリー(約20坪)も併設して、こちらの方は天候に関係なく近所の主婦や若いサラリーマンが押し掛けていた。洗車場とコインランドリーを併設するところは、きわめてめずらしく相乗効果の意味からも今後のなりゆきが大いに注目される。社長の息子さんの桜井氏は「晴れた日には車の洗車、そして雨降りでも衣類などの洗濯と、年間を通してお客がとだえることがない。いわば、全天候型のウォッシュランドといえる」と語る。
洗車場の広さは250坪。設備としては、イヤサカの最新型スプレー洗車機「オートウオッシャー」4台、同じく同社の「ジェットクリーナー」2台と「マットクリーナー」1台、洗車用品自販機1台、ドリンク自販機2台が設置され、洗車場の中央にひときわ目立つようにエムケー精工のコイン洗車場専用セルフ洗車機の最新機種「プレーヌ」がおかれている。「プレーヌ」の主な特徴は次の通り。
@安全機能=洗車機の各所にセンサーを設け、事故を未然に防ぐ。また、大型非常停止スイッチで、いざという時素早く洗車機を停止できる。
Aオートガイドシステム搭載=音声アナウンスとLEDランプの点滅により、操作の手順をやさしくガイドする。また、イラスト化された操作パネルははじめてでも操作しやする安心。
Bフリーコースシステム=洗車場経営にあわせて、6種類の洗車コースを自由に設定できる。
C時間設定機能内蔵=洗車場の周辺環境に合わせた営業時間を設定でき、営業時間外は自動的に休止状態となる。節電機能や夜間の騒音カット機能を内蔵し、さらにタイムサービス機能で、割引時間や割引金額も自由に設定できる。
D洗車場官吏システム=スプレー洗車機との併用で洗車場トータルの集計管理・経営管理、メンテナンス情報などを自宅やオフィスで管理できる。
一段と高度化した門型機でも洗車料金は@水洗い600円Aシャンプー800円Bワックス800円Cブロー(乾燥のみ)500円Dシャンプー&ワックス1000円Eノンブラシワックス700円----とコースも多彩だ。
また門型機、スプレー機とも初めての人でも簡単に分かるように、図解で操作手順がボードで掲示されている。
「最初立地条件がよいので、どんな商売がいいかといろいろ考えたが、ここはもともと駐車場であって、車に関係したものがよいだろうと洗車場にすることにした。幸いにしてこの付近には洗車場の数も一軒しかなく、地域にも役立つ洗車場にしていきたい。ちなみに駐車場のときは月に50万円以内だったが、洗車場では当初の目標は150万円、そしてできれば、200万円くらいまでもっていけたら理想的だ」(桜井社長)
オープンに際しては、朝日、読売、毎日の三紙にオリコミチラシを配布、ステ看板も50本付近に立てた。そしてオープンする前にもいろいろな洗車場に見学に行ったり、その道の人にも意見を聞くなどの勉強も怠らなかった。
併設するコインランドリーは、パートの女性がいてクリーニングの取次ぎもしているので、まったくの無人ではなく洗車場の管理もできるという訳。なお桜井社長は少し離れたところでマクドナルド店も経営している。
コインランドリーは最新式のもので毛布や布団なども雨の日でも洗濯できるとあって、結構車でやってくる人が多く、コイン洗車場との相乗効果は抜群だ。このコインランドリー店のチェーン展開を行う(株)ファミリーの向かい手専務は「これまで同じ洗うという共通事項があったのにコイン洗車場とコインランドリーがドッキングしなかったのは不思議だ。これからは我々の方も積極的に洗車場にもアプローチしていきたい」と語った。
まだオープンしたばかりの同洗車場だが「これからは収益は別としても、地域に密着したサービスが出来るように頑張っていきたい」と将来の抱負を語った。
( 連洗場版 より )
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